超音波検査
超音波(エコー)検査とは、体に超音波を当ててその跳ね返りを利用して臓器の内部をモニターに映し出す検査です。
基本的に無麻酔で実施でき、レントゲン検査に比べ被ばくの心配もありません。動物たちには軟らかいマットの上で寝てもらい、少し毛を濡らして機械をすべらすことで検査できます。痛みは殆ど伴いません。
腹部の超音波検査では、肝臓、胆のう、脾臓、腎臓、膀胱、子宮、前立腺、消化管など多くの臓器の断面を描出することができます。臓器の形の異常をはじめとして、腫瘍や結石などを発見することもできる為、病気が疑わしいときにとても有用な検査です。
また、健康なときに健康診断として行っておくと、その時点での異常のないことの確認や、その子その子の臓器の特徴を把握しておくこともできます。

SDMA検査
近年、腎臓病を早期に発見できる『SDMA』というマーカーが検査できるようになりました。
従来の血液検査は、腎臓の機能の75%以上が失われないと異常を発見できませんし、その子その子の筋肉量によって数値にばらつきが出てしまうこともあります。しかし、このSDMAは腎臓の機能が40%以上失われた段階で異常値がでますので、より早期に腎臓病を発見できます。
筋肉量には影響されず、信頼性も高い検査となっております。検査方法は従来の血液検査と同様ですので、動物たちの負担も変わりません。健康診断の時にあわせてみておくこともできます。
腎臓は基本的に一度障害をうけると再生が困難な臓器と言われています。ワンちゃんももちろんですし、腎臓病の多い猫ちゃんもこの検査をうまく活用して症状がでる前に腎臓を保護し大切にしていきたいですね。
